鳩の被害で困っている方へ!迷惑鳩への対策方法についてご紹介

ごく一般的に目にすることが多い鳩は、平和の象徴としても語られますが、実際は凶暴な性格で、人に害を与える面も大きい鳥です。群れで行動し縄張り意識の強いため、一度居着いてしまうと追い払うのが大変です。そのうえ、鳥獣保護法で守られているので、捕獲する・傷つける・駆除するなどができません。鳩による被害を避けるにはどうすればよいでしょうか。その方法についてご紹介します。

鳩による被害の種類

住居などに鳩が居着くことで、どのような被害があるでしょうか。その内容について見てみましょう。

糞害

鳩の糞は真っ白に残り、周辺を汚します。鳩は群れで行動するので、何羽もの鳩による大量の糞被害は深刻です。金属類の腐食に加え、乾燥し飛散した糞を吸い込むと、人体に悪影響があります。オウム病・クリプトコッカス症など死亡例もある感染症やサルモネラ菌による食中毒のおそれがあります。

食害

鳩は植物の種子や穀物などを食べます。しかし、雑食のため生ゴミも食べるのです。人が蒔いた穀物や野菜の種も掘り返して食べてしまうことがあります。農業や家庭菜園をしている方は、被害に遭うことがあるかもしれません。

騒音

鳩の鳴き声はそれ自体周りによく響きます。とくに早朝に鳩は縄張りの主張として鳴きますので、鳩が住宅に居着いてしまうと騒音に悩まされるでしょう。

ダニや雑菌

鳩にはダニやシラミや雑菌が多数ついています。落ちた羽も不衛生ですので、素手では拾わないようにしてください。小さなお子さまには、触らないようによく気をつける必要があります。

鳩被害への対策

鳩が居着き、被害が心配される場合には、いくつか対策方法があります。よく耳にすることのある方法も含めて、以下で解説します。

CDなどのキラキラするものを吊るす

キラキラするものを吊るすと、鳩にとって見慣れないうちは一時的に効果があるかもしれません。しかし、鳩は知能が高く、すぐに光に慣れてしまうので、あまり効果のない方法といえます。

磁石を設置する

「鳩は地球の磁場を利用して帰巣している」という説があるため、磁石を設置して方向感覚を麻痺させ、鳩が戻ってこないようにできるともいわれます。しかし、家庭用の磁石で作られる磁場は弱いので、鳩の方向感覚を狂わせるほどの効果は期待できません。また、鳩は目で見える範囲は視覚を頼りに飛んでいるため、磁石を設置しても鳩が飛んでこなくなってしまうことはないでしょう。

ワイヤーやテグスを張る

鳩が時折飛んできて手すりにとまることがある、といった状態の時に有効な方法です。鳩を寄せ付けないためには「ここは安心できる場所である」と思わせないことが大切です。手すりの上にワイヤーやテグスをピンと張ると、手すりにとまりたいのにとまれない、という鳩にとって不快な状態が作り出せます。

剣山を設置する

スパイクとも呼ばれる剣山を、鳩がとまりやすい手すりや柵、室外機の上などに置く方法です。針で鳩がとまれないようにしますが、針自体は鳩を傷つけない構造になっていますので鳥獣保護法にふれることはありません。素材は樹脂製よりも効果の高い金属製がおすすめです。隙間なく設置する、適当な場所に設置するなど、効果をあげるためには設置場所や周囲の状況を見極める必要があります。 しかし、設置を誤るとスパイクを土台にして鳩に巣作りをされてしまうこともあります。本来の効果を期待するならば、プロに設置を依頼するのがよいでしょう。

ネットを張る

ベランダなどにネットを張り巡らせることにより、物理的に鳩の侵入経路を防ぎます。しかし、鳩は帰巣本能や縄張り意識が大変強い鳥なので、一度居場所としたり巣を作ったりした場所には、諦めずに入り込もうとします。そのためネットの網目が粗い・縁に隙間があるなどした場合には、中に入られてしまうこともあるでしょう。ネットのふちはしっかり固定すること、網目のサイズに注意することが重要です。

電気ショック機器を設置する

鳩がとまりやすい屋根上や手すりにワイヤーをめぐらせて、鳩がふれると電気が流れるようにする仕組みです。微弱な電気なので、パチっとするだけで鳩に危害は加えません。しかしこの方法は鳩には学習効果が高く、1~2回のショックで鳩が来なくなるといわれています。ワイヤーの配線や固定など作業や工事が必要ですし、安全面も考慮して、設置はプロに任せるのが安心です。

忌避剤を使う

忌避剤は鳩が嫌う味やにおいの成分が入っている薬剤です。鳩が寄り付きやすい場所に使用することで鳩を追い払えます。手軽ですが、効果時間が短いスプレータイプのほか、効果期間1ヶ月ほどの固形タイプや長期間効果が続くジェルタイプなどがあります。使用時間や使用場所によって使い分けるようにしてください。

まとめ

帰巣本能と縄張り意識が高い鳩は、一度住み着いてしまうと追い払うのが困難です。しかし、鳩の居座りを放っておくと糞害や騒音に悩まされたり、衛生面でも問題があったり、感染症の心配もあります。一方、鳩は鳥獣保護法で守られているので、駆除ができないのも厄介な点です。一度居着くと何度もやってきますし、巣までできてしまうとなかなか追い出せません。また、ひなや卵も法律上、簡単には取り除けません。鳩が立ち寄るようになった時は、そこを安心できる場所だと認識する前に対策をするのが肝心です。 「株式会社エーライフ」では、香川県から四国全域で、鳥害の対策を承っております。鳩をはじめ、カラスや野鳥などの鳥害対策に豊富な実績を持っているプロフェッショナルです。鳥害の根本的な解決や根絶のために専門家として完全オーダーメイドの対策を施します。鳥害でお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。