
近年の電気代の高騰もあり、屋根の上に太陽光パネルを設置する、太陽光発電を自宅に導入する人が増えているのはご存知でしょうか。パネルに太陽光を当てることで電気を生み出す仕組みだからこそ、パネルのメンテナンスは重要です。そのような太陽光パネルにとって、天敵となるのが鳥の糞による「糞害」です。そこで今回は、太陽光パネルの糞による被害や対策について、詳しく紹介していきましょう。
太陽光パネルに住み着く鳥が急増中!鳥の「糞害」とは?
近年、住宅に太陽光発電設備である太陽光パネルを設置する人が増えています。総務省の調査によると、2013年の時点で約157万戸となっており、太陽光発電設備が導入されていて、5年前である2008年調査と比較して約3倍もの大幅な普及率の増加がみられているのです。 太陽光パネルの普及に伴って、問題となっていることをご存知でしょうか。それは、太陽光パネル周辺におけるハトなどの鳥害です。太陽光パネルは屋根の上に設置されるので、風雨や紫外線による影響と共に、鳥による害も受けやすいといえるでしょう。とくに多く普及しているタイプの太陽光パネルは、パネルと屋根の間に隙間をあけて空気の通り道を確保する必要があるのです。太陽光パネル裏側のこの隙間は、ハトなどの鳥が巣を作るのに格好の場所なのでしょう。しばしば鳥が巣を作ることがあり、鳥害は深刻なものなのです。
太陽光パネルにおける鳥の「糞害」はどのような影響?
太陽光パネルは、鳥害を受けることが多々あります。鳥害とは具体的には、巣を作って住み着くことによる騒音やケーブルなどの機器の故障などがあるものの、もっとも深刻な問題となるのが鳥の糞による「糞害」でしょう。ここからは、鳥の糞によって太陽光パネルがどのような悪影響を受けてしまうのかお話ししていきます。
衛生環境・美観の悪化
鳥が巣を作り住み着いてはいなくても、上空を飛来している鳥の落とす糞が、太陽光パネル表面についてしまうことは多々あるものです。多くの場合は、パネルの傾斜によって落ちたり雨で洗い流されたりするので対策は必要ないでしょう。ところが太陽光パネルの傾斜がない場合、降水量の少ない季節の場合などは鳥の糞がそのままこびりついてしまいます。糞がこびりついて長期間そのままでは、衛生的に問題があるといえるでしょう。鳥の糞には、病原体やアレルギー物質の含まれることも多々あるのです。また、屋根の上とはいえ、鳥の糞が多くこびりついたままなのは美観も悪いといえます。
発電効率の低下
鳥の糞がこびりついた太陽光パネルは見た目も悪く、衛生的にもよくない状態です。ところがそれだけでなく、発電効率まで低下させてしまうのは、ご存知でしょうか。糞に限らず、砂ぼこりや落ち葉などでパネル表面が覆われた状態では、どんどん発電効率が落ちていってしまうのです。パネル表面の汚れによって、年間1~5%も発電効率が悪くなってしまうといわれています。
故障の危険性
鳥の糞が長期間太陽光パネルにこびりついたままだと、その部分だけ高温になってしまい、火災のリスクも高まってしまいます。
太陽光パネルを守るための糞害対策とは?
太陽光パネルを守るための糞害対策には、次のようなものが考えられます。
防鳥ネットの設置
糞害をはじめとした鳥対策でもっともポピュラーな方法が、鳥を侵入させないようにするネット、「防鳥ネット」の設置です。ネットより中へ鳥が侵入できなくするので、鳥が巣を作って住み着くようなことはありません。
忌避剤の設置
鳥は一度そこを住処だと思うと、帰巣本能によってその場所に強く執着してしまいます。その執着心をなくす薬剤が「忌避(きひ)剤」です。
その他
防鳥ネットや忌避剤による糞害対策以外にも、太陽光システム専用のフェンスを設置したり、電気の流れる柵を設置したりする方法もあります。ただし費用が掛かる点、電流で誤って鳥を駆除してしまうと法律に違反してしまう点に注意が必要な方法でもあります。
太陽光パネルの糞害対策は、信頼できる専門業者に依頼しよう
太陽光パネルの糞害対策としては、防鳥ネットの設置や忌避剤の散布がポピュラーです。糞害対策としてこのような対策を請け負ってくれる専門業者も多くありますが、業者選びに注意しましょう。技術力の低い業者に依頼すると、ネットに隙間ができて鳥が入り込んでしまうなど、効果の得られない恐れがあるのです。鳥の生態についての知識を持つ、技術力の高い業者を探すようにしましょう。
まとめ
鳥の糞による糞害に遭うと、衛生面で問題があり見た目も悪いだけでなく、発電効率まで落ちてしまいます。屋根の上の作業であり、専門知識も必要なので、糞害対策は信頼できる業者に任せましょう。 「株式会社エーライフ」では、ハトやカラス、コウモリといった野鳥の鳥害対策を承っております。調査・お見積もりは無料です。また、ご依頼いただきましたら最短スケジュールで伺いますので、太陽光パネルの糞害でお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。